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インタビュー「介護福祉士に向けた元気が出るメッセージ」

インタビュー「介護福祉士に向けた元気が出るメッセージ」
撮影◎丹羽 諭 (2009年12月16日公開)


介護福祉士の法律(国家資格制度)ができて、22年ほどになります。当初、介護福祉士は日本の高齢化社会を見通した、大変重要な専門職であるという位置づけでスタート致しました。養成校の第1期生、2期生は社会人も含め、定員の10倍以上という倍率で志願者がきていました。中には看護師の資格を持っている人たちも多数志望者にいました。

国民の期待も大きかったし、マスコミ全体もこの新しい資格を支援していこうという取り組みが行われ、ポジティブなとらえ方でした。平成12年の介護保険制度がはじまる時に介護職の重要性がさらに見直されるようになってきた。実際、多数の養成された介護福祉士がいたことによって介護保険制度がスムーズにスタートしたと思います。

以後、さまざまな問題が複合的に重なって、介護の質と量が問われるようになってきました。一方で、小泉政権時代の社会保障費2200億カットという政策と合わせ、介護保険の報酬も2回引き下げられました。このことによって働く人たちの給料が上がらない状況になりました。また、日本全体の問題として少子化で若者が減っているなかで、コムスン事件をきっかけに介護職に関するマスコミのネガティブな報道がされるようになり、介護福祉士養成を取り巻く環境は非常に厳しいものになりました。

それがようやく今、反転しつつあります。

政治も行政も改めて介護職の重要性を理解し、その質と数の確保のために、さまざまな施策を打ち出すようになってきました。
間違いなく日本はこれから“団塊の世代”を初めとして高齢者の数が増えていきます。それに介護の専門職はしっかり応えていかねばなりません。介護に関する科学的知見も積み重ねられてきました。そういうものを背景に、新しいサービスの向上につなげていく中心になるのが介護福祉士であり、介護福祉教育の充実・発展であると考えています。

介護の現場についていえば、老健は、医師・看護師・介護福祉士あるいはリハビリテーションの専門職などがいて、まさにチームケアそのものの施設であります。研修の重要性もよく理解をされ、介護福祉士が多くを学べる大変やりがいのある現場だと思っています。老健に就職する学生にはそういう使命感をもってほしいと思います。

介護の仕事は、人間として生きる希望・期待に応え、対象者や家族とともに感謝・感動・感激を共有できる、大変やりがいのある魅力的な仕事です。将来大きく発展する職業です。

(役職等は2009年12月16日公開時点のものです)